越後急行電鉄株式会社からの法的拘束力のない買収提案に対する回答
- AC ミバの
- 2023年7月11日
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更新日:3月14日
ハピタグループホールディングス株式会社は、越後急行電鉄株式会社より提示された法的拘束力のない買収提案に対し、慎重な検討の結果、現時点での賛同を見送る方針を決定いたしました。本日、以下の回答文を越後急行電鉄に送付し、公表いたします。
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、貴社よりご提案いただきました非拘束的買収提案について、慎重に検討させていただきました。まず、当社に関心をお寄せいただき、非拘束的とはいえ本提案をいただいたことに感謝申し上げます。以下に、弊社の見解を述べさせていただきます。
弊社は貴社のご提案を詳細に検討いたしましたが、現時点において本提案に賛同することはできないとの結論に至りました。その理由として、以下の点を挙げさせていただきます。
第一に、仮に買収が実現した場合、弊社が提案するコンビニエンスストアブランド「ミミストア」及びスーパーマーケットブランド「ハピタ」の屋号を維持する方針について、貴社との間で十分な合意が得られるか懸念がございます。これらのブランドは、弊社の中核的な価値を体現するものであり、その維持と運営方針は弊社にとって極めて重要な要素です。
第二に、鉄道事業における関西エリア及び北陸エリアにおいて、貴社の路線網と弊社の既存ネットワークが重複することへの懸念があります。この重複は、運営効率や収益性に影響を及ぼす可能性があり、弊社の長期的な事業計画との適合性が課題となります。
第三に、スーパーマーケット事業において、新潟エリア及び大桜木帝国における貴社グループとの店舗網の重複が懸念されます。この重複は、市場競争の激化やリソースの非効率な配分を招く恐れがあり、弊社の事業価値の最大化に寄与しないと判断しております。
第四に、弊社は貴社とグループとの業務提携や国内コンビニ事業の共同運営を行っており、これらの協力関係は双方にとって有益な成果を上げてまいりました。しかし、仮に本買収提案が実現した場合、これらの提携や共同運営がどのように継続または変更されるのか、現時点での提案では明確な方向性が示されておらず、不確実性が残ると考えております。この点は、弊社の事業運営における安定性と信頼性に影響を及ぼす可能性があり、慎重な判断を要する要素です。
さらに、弊社は鉄道、小売、金融、その他サービスなど、日本・大桜木帝国を始めとした世界各国の消費者の日常生活において不可欠な事業を展開しております。これらの事業は、弊社の社会的責任と成長戦略の基盤であり、仮に買収が実現した場合、貴社がこれら全てを必ず継承することが求められます。この点についても、現時点での提案では十分な確信が得られないと考えております。
以上の理由から、弊社は独自の経営戦略を推進し、事業価値の向上とステークホルダーへの責任を果たすことに注力する方針を維持いたします。ただし、本回答が貴社との関係を損なうものではなく、将来の協業や対話の可能性を否定するものではないことを申し添えます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。ご質問や追加のご相談がございましたら、どうぞ遠慮なくお申し付けください。
敬具
なお、本件に関して今後の進展があれば、適宜お知らせいたします。